保管と携帯
貴金属は合金にするなど、強度・硬度は高められていますが、基本的にはデリケートなものです。なるべく硬いものとの接触を避けて、保管する時は一つひとつ布でくるむか、小分けしてください。また、携帯する際にもケースやポーチなどを利用し、アクセサリーどうしや他のものと接触しないようにしてください。
毎日のお手入れ
手に取ったり身につけた後は、柔らかな布でから拭きしてください。簡単な洗浄方法としておすすめなのは、ぬるま湯で薄めた中性洗剤につける方法です。5分から10分くらいつけると、汚れがかなり落ちます。つけた後は、かならず真水でよくすすぎ、柔らかな布で水分をふき取って、十分に乾燥させて(過熱は避けて)ください。
温泉や入浴
泉質によりますが、純粋のゴールドやプラチナは反応しなくても、合金の場合、割金に使用されている他の金属が反応したり、ろう材が変色することがあります。特に、銀製品の場合、硫黄に敏感で硫化銀となって変色しますので、硫黄泉は避けてください。
また一般の入浴剤にも安全なものから、湯の花のように貴金属を変色させやすいものまであります。入浴の際にはアクセサリーを外される方が無難でしょう。なお、輪ゴムや温かい卵の卵黄も銀製品を変色させます。貴金属が黒ずんだり、白いブラウスやセーターにその汚れがついたりするのは、上述のように合金成分など他の金属が反応してできた錆びによる場合が多いので、日頃のお手入れと注意が大切です。
よく拭くことが光沢の鈍化を防ぐ最良のお手入れです。天然石は日常、身につけているだけで、汗や化粧品などからのダメージを受けがちです。使用後はすぐにやわらかい乾いた布で汚れを拭きとり、保管するようにしてください。また、石どうしが触れると、硬度の違いからキズの原因になります。保管するときは一つひとつ布でくるむか、小分けにしてください。
地金がシルバー・ゴールド以外のアクセサリー(真鍮、ステンレス等)は、普段からやわらかい布でよく拭くことにより変色を防ぐことができます。